Bureau A

主に一口馬主、鉄道旅行等の趣味の記録

一口馬主記録2023(年間振り返り編)

年末年始休暇(じんせい)最終日を迎え、明日からの労働(じごく)に打ち震えながら書く2023年一口馬主振り返り。

2023は転職をし、12/30~1/3までしか休みでなかったところが12/29~1/4に増えたのが嬉しく、普段はやらない谷間の平日を有休で埋めるやつをやって社畜人生最大となる11連休を生成したのだが、まあ一瞬が1.1瞬になるくらいだった。焼け石に水、労働に有休。

 

さておき。2024年初戦も既に迎えてしまいましたが一口馬主としての2023年振り返り後半戦、やっていきます。

 

総合結果

2023年の中央での出走は11頭で40戦7勝、これに加えて、地方馬のため一口馬主DBに表示されないハバナビーチ(園田)が2戦1勝(1-0-1-0-0-0)でした。

一口馬主DB全体の勝率がちょうど1割くらいらしいので、なかなかの上振れと言えそう…ではあるが、前述のハバナビーチが2戦目の後に故障で引退、トラウムライゼもデビュー前に故障で引退というのがあったので、2年連続未デビュー引退を引いてしまったことを重く見て総合的な出資結果としては平均くらいかなと。

年の後半は2歳馬が活躍したものの、勝ち上がった3歳馬が揃って壁にぶち当たり結構浮き沈みの激しいシーズンだったなあと思います。

出資数の観点で言えば、2歳馬がデビューし始めた10月以降はほぼ毎週出資馬のレースがあるようになり、労働を耐えるための糧としての一口馬主環境が整ってきたかなという感があります。さすがに維持費が重くなってきたので今年からは引退した分を補充する程度の出資数でいきたい…と思っているが出資欲を抑えられるかは不明。とりあえず馬券をやめような。一口馬主にハマるにつれ出資馬以外のレースへの関心が減り、馬券も下手になっている…気がする。今までがビギナーズラックだっただけか。

と言いつつも出資馬の応援のために競馬場まで行ってそれだけ観て帰るということがなかなかできず、馬券で散財してしまうんですよねえ。交通費や席代を惜しんで傷口を広げるのをやめろ。

 

思い出語り

ここからは今年の出来事をざっくり時系列順に振り返っていく。未勝利回顧と被る部分もある&遠征して応援に行ったとかの話はちょくちょくNoteとかでも書いているのでそういう部分は省略しつつ。

 

一口馬主初重賞(グランベルナデット:G3クイーンカップ

まずは2月のこれ。2022年に一口馬主初勝利を挙げたグランベルナデットが、年明けの初戦としてクイーンカップに出走。

新馬・未勝利以外のレース初出走でもあり、名前の付いたレース初出走でもあって、応援馬券が買えた時は非常に嬉しかった。

東京1600の新馬で出遅れからの詰まりで6着の後中山2000で未勝利勝ちということで、東京1600の重賞を選んできたことに批判的なコメントも多かったと記憶している。実際不安どおりに出遅れて追い込み届かずだったのだが、距離が合わないかもと言われる中での5着と考えれば立派なものだし個人的にはナイストライだったと思う。

 

出資馬連勝(エンプレスペイ&グランベルナデット)

この時のことは遠征したのもありnoteに画像付きでしっかり書いたので省略するが、急遽のレース変更など全てが噛み合ったことで中山→阪神の連戦をどちらも現地観戦で勝てたということもありとても思い出深い経験。とりあえずnote貼っときます。

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初オープン&リステッド勝ち(グランベルナデット:忘れな草賞

↑の出資馬連勝の2戦目の方。これも記念すべき記録なので分けてnote貼っときます。

note.com

 

グランベルナデット……(G2&G1初出走)

この他にもレジェンドシップの勝ち上がりなどあり(未勝利戦だろうと勝ちは全て大事なイベントなんだが全部書いてると際限ないので省略したことを許してくれ)とまあここまで順風満帆という感じでしたが、ま~~~あ辛いこともありました。

未勝利回顧で書いたロベリア引退もあったし、さらに痛恨だったのがグランベルナデットの腸炎によるオークス回避。忘れな草賞を快勝しオークス出走はほぼ内定、こんなに早くG1出走が叶うのか!?とウキウキだったところにこの報せが入ってきた時はまーーーーじで地獄でした。その後、でも秋華賞は行けますよ!と紫苑Sで満を持して復帰するも、1番人気に支持されながら好位から全く伸びずの10着、それでも賞金は足りて秋華賞、記念出走ムードだけどなんとか奇跡を…という願いも虚しくここで課題のゲート難が出てしまい出遅れ後方ままの15着。

一度病気してしまったことで体調が戻らないのか、馬が走る気をなくしたのか…本当のところは分からないし分かったとてどうにもできないのが一口馬主ということも痛感。

休みを挟んで再度仕切り直しの3勝クラス・サンタクロースSも乱ペースの変なレースで消化不良の6着で、毎度展開が向かなかったと言われているものの三度続けばそれは実力なのでは…と思ってしまわなくもない。
実力がこの程度だったということならまだいい、馬がもう全力で走れなく(走らなく)なっているのだとしたら立て直すのは相当厳しいということも競馬を観てきて感じていることなので、そうでないことを祈るばかり…モヤモヤしたままの年越しでした。

年明け再び自己条件で続戦するみたいなので、今度こそは真価が問われる…んですかね…?(毎回言ってる気がする)

 

ハバナビーチ……(地方初勝利&重賞初出走)

オークス回避のショックの中、6月に園田でデビュー戦を勝ったハバナビーチという期待の星が生まれていたのだが…これがまた、すぐに消える。

デビュー戦の内容から重賞でも通用すると判断され、8月の新設重賞・兵庫ジュベナイルカップに出走。強い牡馬相手に3着と健闘し、牝馬路線なら主役を張れるのでは、という期待が高まった矢先のことだった。

地方競馬特有の平日ナイターという時間、レース結果に満足しクラブからの情報更新を待っていたが、更新がやけに遅かった。出資馬がナイター競馬のメインレースに出るのは当然初めてだったので、夜だと時間かかったりするんかな?ぐらいに思っていたのだが、ソワソワしながら更新を確認すると、飛び込んできたのは蹄骨骨折で引退というあまりにもショッキングな内容で。

この時は本当に現役時の大学入試で全落ちした時以来くらいの、人生最大級の絶望を感じた。今思い返しても悲しくなった。

でも、もう完全に消化試合の自分の人生でこんなに絶望できるんだな…ということでもあるんだよな。入畜(社畜になることを入厩みたいに言うな)してから本当に心動かされることがなかったから…

一口馬主、最高!!(思い出すことの辛さのあまり無茶苦茶な締め方で強制終了)

 

人生消化試合って言ってて思ったけど、人生未勝利って言ってるのと両立しねえな。未勝利戦に消化試合は存在しないので

 

出資馬のレースと馬券いろいろ

辛い話が続いたところで、一旦下世話な話を挟む。出資馬のレースの馬券とどう付き合うか?という永遠のテーマである。(馬券やめろ定期)

10/8の京都でのスウィープフィートの未勝利戦、ちょうどJRの秋の乗り放題パスが使える3連休ということで遠征を敢行。この週はグランベルナデットの秋華賞の前週であり、こっちに行くことも考えていたが、そもそも紫苑Sで勝ったら京都への旅費になるよう大きい賭けをして玉砕していたこと、秋華賞の週だと3連休ではないので有休を取る必要があるが、転職直後の9月にコロナになる痛恨のミスにより有休が取れそうになかったことなどから断念するつもりであった。

が、ここで良くない泣きの一回を発動、「スウィープフィートのレースで新幹線代くらい勝って秋華賞も行くぞチャレンジ」を開催。都合のいいことに人気の盲点になっており単勝17.6倍の6番人気。行きは夜行バスでいいので、必要なのは日曜のうちに東京に帰ってくるための片道の新幹線代+αとして、1000円程度の投資でチャレンジできるならやるしかねえ。実際前走で未勝利勝ちの手応えはあったが、新馬戦が1200mで今回1600mという過程が嫌われて人気がないという感じで出資者目線ではワンチャンあってもいいのでは?とも思っていた。

そして結果は見事勝利、結局日和って馬連なども買っていたのだが3,4番手くらいで評価していた馬も2着に来て、ちょうど新幹線+夜行バスくらいの金額を回収することに成功したのだ(でも結局単勝に全ツする方が勝てていたといういつものやつ)。基本豆馬券しか買えないおじさんとしては間違いなく1レースでの払戻の最高額更新でもあった。

こうして懐を痛めることなく出資馬の初G1を観戦することができました、めでたしめでたし……という話なのだが、まあ実際にはそもそもの紫苑Sでの玉砕とかで散々損もしているわけで、出資馬のレースの馬券、どーすりゃいいんだ?(馬券やめろ)

出資馬が勝って馬券も勝てば最高、馬券外れても出資馬が勝つなら良し、まではいいんだが、とにかく買い方が下手くそなので出資馬が2,3着で1着馬を消してた等の最悪なパターンもまああり、これやらかすと相当後味が悪いんだよな。単複だけにしろって話だけど複勝でまともな儲けが出るほど賭けられないし2着だった時微妙だし。枠連総流しくらいならバランス取れるか?と思いつつ下手くそのくせに数点ケチって消してそれが来るんだよな。(BAKEN YAMERO)

まあでも一切買わなかったらそれはそれで勝った時損した気分になるし、出資馬のレース以外への興味が薄れて賭け額は減ってるので、そのくらいのお遊びはいいでしょ…と思う気持ちもあるのだが…今年も悩みは続きそう。

 

中央初新馬勝ち(ダイヤモンドナイツ)

2023年の出資馬のレースで最大のサプライズは間違いなくこれだろうというのが、12/2のダイヤモンドナイツの新馬戦。

この馬に関しては前週の東京ダート1600に鞍上戸崎でデビュー予定で、能力の評価がどんなもんかは分からなかったが戸崎を確保できるということはそこそこ期待してもいいのかな…と思っていたところ、1週前までは良さげな評価だったのだが直前の追い切りでは騎乗予定の戸崎本人からいまひとつの評価を受ける。
そして東京の新馬戦は抽選で除外、翌週の中山1800に変更。それは仕方ないが、その中山のレースでは調教で劣勢だった相手も出走予定で、あろうことか戸崎がそちらに乗るというではないか。

まあ先約優先というのは仕方ないが、調教でも鞍上からの評価でも明確に負けている相手が同じ新馬戦に出る。本来出走馬同士の直接の比較ができないはずの新馬戦で、こうも明確に負けている相手が同時に出走するというのは、それは正直もう…ねえ…
しかも以前グランベルナデットが戸崎予定で新馬戦除外になったときは翌週先約を断って乗ってくれたんですよね。さらにそれを知ってか知らずか前日に見た競馬新聞でも無印、しかもA,B,C…でつく調教評価が出走馬中唯一のD。オッズは発売直後こそ出資者票?で多少人気していたものの、レースが近付くとどんどん下がって最終10番人気。

育成が遅れに遅れての未勝利戦でのデビューとかでもあるまいし、とりあえずやってみなきゃわからん新馬戦でこんなに期待できそうもない要素が揃うことあるか?という感じだったんですが……。

 

レースが始まると、グイグイ走っていく感じではないという前評判通り?もっさりしたスタートも、代役の鞍上丹内が出ムチを入れると少し加速し中団につける。その後は存外手応えは悪くない感じで、向こう正面で少し位置を上げて4番手。
でもこういう序盤で脚を使った時って結局最後に失速するんだよなーと思っていたが、ダイヤモンドナイツは4角までその位置をキープすると、最終直線に向くころにはダイヤモンドナイツを含む前5頭くらいから後ろが既に全然ついてこられていない展開になっており、これ掲示板はあるな?となる。
それでもこの時点で逃げ馬がかなり楽なペースで離れた先頭を走っており、これは届かんだろというか、そもそも現地で観ていた時は先頭の馬が眼中になく、3番手の馬が垂れてきたのを見ておー3着ある!と思っていた。

そしてゴール直前、あれ?なんか差詰まってね?となり、逃げた馬を2番手の馬が追い、それをさらに外からダイヤモンドナイツが追う形になり…1,2,3番手がちょうど入れ替わった先がゴール。
その時の自分はゴールのだいぶ前で走っていく馬の背中を見ながら横目でビジョンを見ていたような状態だったので確信もなく、マジで「???????(野原ひろしの画像)」となった後、ビジョンにダイヤモンドナイツが大写しとなりここで勝利を確信。

いや、競馬、本当にわかんね~な…

 

正直この前まで、新馬戦はどうも期待されてても勝てないし、だいたい結局ノーザン社台系クラブの素質馬に持っていかれていて、一生新馬戦勝てないんじゃねえか?と若干嫌気が差していたところだったので、この1勝でかなり気が楽になったというか、嫉妬心が少し消えたような気がした、そんな勝利でもあった。まあ芝の新馬戦だと相変わらず明確にノーザンにやられるんだけどな!

 

1年で2回のG1出走(グランベルナデット&スウィープフィート)

年末のもう一つ大きな話題。先述のグランベルナデットの秋華賞だけでなく、スウィープフィートが阪神ジュベナイルフィリーズに出走でき、1年で2回もG1出走することができた。
正直、G1出走がどれくらい大変なことかもよく分からないままこんな機会が来てしまって、ここがピークになってしまわないか心配なくらいなんですが…本当にありがたい。

勝ち上がり後の白菊賞が出遅れからとんでもない末脚で猛追の悔しい2着で、賞金を積めなかったもののなんとか抽選に通っての出走。ここでもまた出遅れて7着と勿体ない結果ではあったが本当に夢を見させてもらいました。鞍上がどうだとか色々議論はあるけどここでは敢えて言わないです。

クラシックも目指すということだけど、とにもかくにも現状ただの1勝馬の身で収得賞金をいかに積むかが課題。次走はエルフィンS予定で、同じく現状ただの1勝馬だが朝日杯3着のタガノエルピーダと対決濃厚ということでほげえええってなってますが、なんとかもう一度夢を見させてもらいたい。

G1出走ともなると、普段は出資者しかいない馬名でのツイート検索結果が色んな人で埋め尽くされたり、馬名入りの公式グッズが出たり、新しいことばかりで。もう完全に消化試合の自分の人生でこんなにワクワクできることが(以下略)

 

でも新馬戦もそうだけどG1とか重賞になると、これまた「結局ノーザン」案件ばっかなのが癇に障ってそういうことばっかり考えてしまう自分が嫌になりますねえ!野球ファン時代からのクソみたいなアンチ金満・大正義の逆張り精神からは、趣味を変えても結局逃れられないというのを感じた1年でもあった。

ノーザンに憧れるのをやめましょう。

 

口取りチャレンジ成功

最後に時系列から外れるのだが、今年勝利したレースのうちの1つで念願の口取りを経験することができたというご報告。

口取り失敗したときは普通にツイッターで言ってたけど、いざ成功したらなんとなく特定が怖くなって黙っていたし、今もどのレースで勝ったかは言わないことにした小心者である。

お前のようなおじさん特定してどうすんねんという話なのは尤もだが、ツイッターでFF外の同じ馬の出資者に一方的にブロックされてたりするのでね…。FFで普段の言動が気に入らないならともかく、出資馬に関してはネガティブなこと言わないようにしてるので検索で引っかかるツイートだけでブロックされるのは誠に遺憾なのだが。まあそういう沸点の低すぎる人とはそもそも関わりたくないんでいいですけど…。

と、本題とずれた悪い話題はこの辺で。

 

口取り対象のレースに勝つと、余韻に浸る間もなく集合場所に急行。入線後1分以内に集合と言われるからだ(実際にはさすがにもうちょっと猶予はあると思うけど)。
そこでクラブの担当者に通行証的なものを渡され、ウイナーズサークルへ踏み入れる。コースと同じ高さの景色。愛馬と騎手が柵などの隔てのない場所にいる。これはもう間違いなく最高の体験と言えましょう。

 

……自分の写真を撮られることを除けば、な!

 

ぼっちで陰キャのおじさんは自分の写真を撮られ慣れていないし、自分の写真を見ると蕁麻疹が出るのである。愛馬の勝利記念の写真なら…と思ったがキツいもんはキツいのだ。

まず集合写真なんて多分大学卒業以来撮られていないので、どの辺を見ればいいのかわからない。カメラマンがこの辺見てくださいと手を挙げていたが、写真の中での自分の相対的な立ち位置を考慮できなかった結果、送られてきた写真は自分だけ首の向きがおかしく正面を向けておらず。明らかに浮いてキモいおじさんぶりが増大しており、恥ずかしさで死にそうになった。あの写真はすぐに封筒の中に封印されたのだった。

とはいえウイナーズサークルに立つ体験は最高なので、これからも口取りの応募は続けるつもりではある。口取り写真を撮られる時は何にも惑わされず真正面を見ろという反省を活かせる機会は果たして来るのか。

 

大きな思い出としてはこんなところか。トラウムライゼ引退とかは一大事ではあるものの、ちょっと外野から言及しづらい。強いて言うならインブリードが濃いとかは出資検討で考えるべきだったんだろうな、とか…。

 

終わり。あーいっぱい書きました。労働もこのくらい集中してやれれば何か変わるんですかね。やらんけど。