Bureau A

主に一口馬主、鉄道旅行等の趣味の記録

一口馬主記録2023(2020年産馬未勝利期間回顧編)

結局2022の記録書いてから1年未更新じゃん!というわけでの2023年一口馬主の振り返り。

 

何も考えずに出資馬がどんどん増えて(どこにそんな金使う余裕あるんだよ)毎年全頭振り返ってると多分えらいことになるので、来年からは年2回更新にして、未勝利戦の終了時期にその年の3歳馬を全頭回顧、年末はその年の結果をざっくり振り返りつつ印象的な馬やレースについて語る感じにしようかな~などと。

※本当は今年の未勝利終了時期にも3歳馬の振り返りだけやろうとしてたはずなんだけど、なんかやらずに年末になってた模様。なので今回は頑張って3歳全頭と年間振り返り両方やります。まず未勝利回顧編。

 

 

未勝利期間回顧

総評

未勝利終了時点での記録を控えていなかったのでざっくり。

2020年産馬は6頭出資、3頭勝ち上がり。うちグランベルナデットが未勝利+忘れな草賞(L)の2勝。

勝ち上がれなかった3頭は全て引退。うち2頭は未勝利期間終了以前の故障による引退。

グランベルナデット・エンプレスペイと同世代のDMMの馬の中で獲得賞金ワンツーの馬を選べた一方、未出走引退もあり最下位と下から3番目も選んでしまう極端な結果に。

 

以下、前年と同様に出資決定順に各馬の回顧。この世代については2022年の回顧で年末までの状況を書いたので、それ以降について書いていくことにします(よって2022年時点で引退したシュリットは割愛)。成績はデビュー~未勝利戦期間までのもの。

ニコニコルンルン

成績

4戦0勝(0-0-0-0-0-4) 未勝利引退

所感等

2023年に入ってもやはり馬体が小さい、成長待ち…という感じで新馬戦にも間に合わず、5月にようやくデビュー。4戦して最高9着でストレートのスリーアウトとなり引退。

とにかく3歳5月デビューではどうにもならないなという感想。ただまあ本当に形だけデビューして終わりみたいなこともあると思っていたので、正直望み薄とは分かっていたであろうところを4戦使ってもらえたので、矢作厩舎ガーみたいなことはあんまり思っていない。最後のレースだけはちょっとこれ以上引っ張れないからとりあえず出すみたいな感じはあったけど。

そもそも馬の成長・能力が絶対的に足りないパターンだと厩舎がどうこうという話でもないと思いますしね…。

DMMの中では価格も安く走れば儲けみたいなところはあったので、仕方ない。出資検討の観点から強いて言うなら母馬が高齢だと良くないみたいなことをあんまり考えてなかった点かな。まだサイレントブラックしか出資してなかった時の追加募集組で他の馬との比較検討をしてなかったのもあるし。

非力そうなので軽い芝か湿ったダートを走らせたかったのに、芝の日に雨で重馬場でダートの日にパサパサの良馬場になるみたいな運のなさもあった。

引退後はサラオクだったけど生産牧場が(たぶん繁殖として)買い取ってくれて、時々クラウドギフティングの牧草を食べてる動画があがっているのが救い。かわいいからみて。

もっとサクサク進めるつもりだったのに色々思い返してたらまあまあ長くなってしまった。引退組でこれだとどんだけかかるんだという感じだ。

次。

 

グランベルナデット

成績

4戦2勝(2-0-0-0-1-1) 3勝クラスにて現役

所感等

2022年時点で勝ち上がっており、2023年はまずクイーンカップで重賞初挑戦、1600mは忙しいと思われ出遅れもあった中で5着と健闘。

さらにオークスを大目標として収得賞金または優先出走権をどこで得るか?という中、関東馬にもかかわらず遠征かつ1着条件の忘れな草賞を選択し見事に先行押し切りの競馬で勝利。正直関東のトライアルでよくない?と思ってたが見事な采配でした。本当にリバティアイランドを倒せるのではないか?というようなトーンの陣営コメントもあり、本当に夢と希望が膨らみ……嗚呼、あの頃は本当に良かった。

その後は振り返りたくもない、腸炎発症でオークス回避。あくまで未勝利期間の回顧なので、これで全休となったところで終わりですね。その後の悲しみは年間振り返り編で。

 

案外未勝利回顧は勝った馬の方が書くこと少ないですねこれ。まあいいや次。

ロベリア

成績

2戦0勝(0-0-0-0-0-2) 未勝利引退

所感等

この馬に関しては2022の振り返り時点ではメンタル面が難しそうと思っていたようだが、それ以上に体質に問題があり2戦での引退。レースを走ると冬でも春でも熱中症のような症状が出てしまうということで、3月に2戦目を走った後に地下馬道で倒れる→その場で引退を決断という結末に。

目に見える馬体ですら分からないのに体質なんて見極めるのは無理でしょうから、これはどうしようもないのかな……

ただ、倒れた際には安楽死の提案もあったものの最悪は免れたということなのでそれだけは良かった。

 

それで、まあこういう結果なのでこの馬をどうこう言う気はないのだが、出資検討という意味では色々考えるところがあったので振り返り。

この馬の出資に関してはネットの評価に引っ張られたところが大きくて、その中には血統の評価もあったと思うのだけど、「いい血統」の意味にも色々あって、他の人が評価していた部分と自分の求める部分が違ったのではないか?というのがある。

例えばこの馬はサンデーサイレンスの血が全く入っていないというのがあって、募集馬の紹介文にも書かれていたのだが、SSの血が入っていないというのはどういうことか?と。
今の日本の名馬に多いSSが入っていない=繁殖牝馬として種付けの選択肢が増えるのは間違いない。が、日本で活躍する馬の多くに入っているSSが入っていない=その馬自身が活躍する可能性は低いとまでは言わないが、高くはないのでは?と後で思ってしまった。

正直自分は血統そんなに詳しくないので、本当に走りそうという意味で血統が評価されていたのかもしれないが、繁殖として良い血統と言われていたのを走りそうと受け取ってしまったのではないか?とも思った。実際、会費等を得るためになるべく競走馬を引退させたくはないはずのクラブが即引退を決断したのは、無事に繁殖入りさせたいという意図もあったのではないか。あえてもっと穿った見方をすれば、募集馬にラインナップした時点で、その馬自身が走ることよりも繁殖として活躍させることに重きが置かれている馬がいるかもしれない。

一口馬主の戦略として「繁殖として期待できそうな牝馬に出資する」というのはあるけど、それは母馬優先(母親に出資していた人はその子に優先的に出資できる)みたいな制度があるクラブの話で、DMMなどそういう制度がないクラブでそういう馬に出資するメリットは特にない。そもそもそういう制度があるのは牧場の経営主体がクラブも運営しているタイプのクラブで、DMMのような牧場を持たないいわゆるバイヤー系のクラブでは、募集馬がその後クラブ所有の繁殖馬になって、その産駒が募集されるという保証がまずない。

親に出資していたからその子にも期待したいという気持ちはよく分かるし、思い入れのためにそういう出資をするのを否定する気は全くない。ただ少なくとも今の自分の気持ちとしてはその先の世代というよりも今走りそうな馬に出資したいと思うし、出資検討の時にはそういう視点も持った方がいいのではないか、と思った。

長くやっている人には当たり前のことなのかもしれないけど、にわか一口馬主の気付きとして。

 

やっぱ引退馬の方が振り返ることが多いな。反省から学んでいけ。

レジェンドシップ

成績

7戦1勝(1-2-1-0-1-2) 1勝クラスにて現役

所感等

気性が悪すぎて厩舎所属の騎手しか乗せられないと言われた2022年から一転、2023年はトップジョッキーをとっかえひっかえして未勝利戦善戦を繰り返し、3歳5月の6戦目でなんとか勝ち上がり。芝の中長距離専門で地方が向くとは思えないタイプなのでこの1勝が本当に大きいと思うし良かった。

その後1勝クラスに出走するも7着に敗れ、未勝利期間は休養に入る。

この馬で覚えたことは、「名馬にしか乗ってなさそうなトップジョッキーも、未勝利であと一歩で勝てそうな時は意外と乗ってくれる」だな。その後クラスが進むとまたお得意様を優先されてしまうので、いい騎手が乗ってくれる最大のチャンスってここだな、とも…。

阪神2400で乗ったルメールが「ちょっと距離長いし坂で止まるから京都2200がいい」って言って次で本当に勝った時はやっぱトップジョッキーすげえなと思いましたね。

エンプレスペイ

成績

10戦2勝(2-1-2-2-0-3) 2勝クラスにて現役

所感等

この馬も未勝利善戦が続いたが、3歳4月の6戦目で勝ち上がるとその後もコンスタントに走り10戦2勝の活躍。リステッドの忘れな草賞を勝ったグランベルナデットよりもクラスは下ながら、出走・入着数の多さで獲得金額は大差なし。

小柄な馬で馬体が増えない悩みはあったものの、回復は早くこれだけ使っても故障とは無縁、輸送も苦にせず(なんと関西馬なのに未勝利6戦中3戦を関東で使われた)まさしく無事是名馬を実感させてくれた馬。未勝利期間中に10戦する馬って実際どのくらいの割合でいるんだろうね?今後結構出会えない気がします。やはり出走回数=応援機会なので、善戦続きで出走回数が増えるのはあまり望ましくはないんだけども愛着は湧くよね。

スタートの安定感も高く常に前で競馬ができるというのも個人的には推せるポイントで、2勝はいずれも逃げ切り。2勝目に関しては昇級戦を大敗した後で正直厳しいかな~と観ていたらあれよあれよと逃げ切ってしまったので驚いたし、やはり逃げはロマンがあるわとなった。しかも未勝利勝ちは武豊の絶妙な逃げだったし調教師は弟だしロマンでしかない。

前年の回顧でも書いたとおり、今の知識だと逆に出資してないかもしれないビギナーズラック的な枠ではあるけど、この子に出資できたのは本当に良かったなと思いますね。

2勝クラスでは大苦戦中でこの先不安ではあるのだが、未勝利期間外の話になるのでまた後で。

 

ひとまず以上。未勝利回顧は出資の答え合わせみたいなところがあるからほとんど文字だけになってしまったけど、思い出話は年間振り返り編で、ということで。